九州工業大学 笹尾勤 教授に武田研究奨励賞

平成13年12月4日

九州工業大学マイクロ化総合技術センター長笹尾勤教授が武田計測先端知財団、20 01年武田研究奨励賞・最優秀研究賞の受賞者の1人に決定し、授賞式が12月4日 (火)、東京全日空ホテルで行われた。

同賞は、財団法人武田計測先端知財団(東京都中央区)理事長武田郁夫氏が提供する 私財を基金として2001年4月にされ、実用化を念頭に置いた研究計画及び新規事業 創出につながる研究計画の中から生活者への価値の創造に貢献が期待できるものに贈 られ、笹尾教授の今回の受賞に対しては、あわせて年間賞金500万円が最長3年間給 付される。

今回の受賞の対象となったのは、「新しいタイプのプログラム可能論理素子とその論 理合成法」に関する研究で、これは、一種の「書き替え可能LSI」である。このLS Iでは、論理部と配線部の両方が書き換え可能なため、新しい機能を数年毎に追加する 事が可能である。書き換え可能LSIは、既に広く利用されているが、笹尾教授の考案 したLSIでは、配線部分を仮想的に実現しているため、従来のLSIに比べ構造が単 純であり、開発期間も短縮できる。 この技術は、デジタル家庭電気製品などに応用することが考えられる。